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オウンドメディア担当者必見 ホームページ制作会社のできること・できないこと

制作会社は「建物本体」を作るだけ

例外は無視して、はっきりいってしまうと、一般的な制作会社ができるのはホームページをネット上でスタートさせるところまでです。SEO対策も本格的なものは守備範囲に入っていません。制作会社に丸投げすると、訪問数は増えず、適切なコンテンツも作れないのは当然といえば当然です。

企業側のオウンドメディア担当者は「なにを制作会社に任せていいか」「そこからはみ出る部分はどう手配するか」を知っておく必要があります。

その上で全体をマネジメントしないと、「一見、それっぽくできている。しかし、何の役にも立っていない」オウンドメディアができるだけです。

一般的なホームページ制作会社にはSEO対策やコンテンツ作成は守備範囲外

ごく一般的な制作会社ならば、次のように「できること」「できないこと」「できるとしていても信用しないほうがいいこと」に分けて考えるといいでしょう。

ただ、「できること」にしても、「これぐらいは期待したいところ」と言い換えてもいいかも知れません。制作業者は玉石混交で、「当然できるはずのこともできない」も珍しくないのです。

できること

【サイトの設計、デザイン】

  • ・情報設計、サイトマップ作成
  • ・デザインコンセプト策定、UIデザイン

【サイトの設計、デザイン】

  • ・HTML/CSSコーディング
  • ・CMSなどの実装、機能実装

【公開準備作業】

  • ・ドメイン取得、サーバー設定など

【SEO対策のうちの一部】

  • ・コーディングルールの遵守(じゅんしゅ)
  • ・基本的な構造化データ対応など

できないこと

  • ・詳細な戦略策定、KPIの設計
  • ・高度なマーケティング分析、ユーザー分析
  • ・本格的なSEO対策、支援施策
  • ・継続的な改善計画の立案、運用支援

できるとしていても信用しないほうがいいこと

  • ・コンテンツ作成(原稿執筆/写真撮影)

できないことなどはほかの業者の出番

「本格的なSEO対策」などは、SEOコンサルティング会社の出番です。あるいは、「SEOサービス」などのほかの名前になっているかも知れません。また、「高度なマーケティング分析」ならばマーケティング会社です。

これらについては「それぞれに別の専門業者がいる」というよりも、業者ごとに名乗る名前も異なれば、守備範囲も異なります。あるいは、「得意にしている業務が異なる」と考えてもいいでしょう。

ホームページ制作会社がカバーできない部分は、企業側のオウンドメディア担当者が、これらの業者を選び、組み合わせて使わなければいけません。

制作業者は本当はできないコンテンツとは

コンテンツは依頼者側が自分で用意するのが基本です。しかし、中には「自社で原稿執筆や写真撮影ができる」としている制作業者もいます。しかし、それは「プロのライターやカメラマンがいる」という意味ではありません。

その業者からさらに外注するか、社内のスタッフに原稿や写真を担当させるだけです。単に社内の役回りで決まるだけで、そのスタッフがプロとしての能力を持っているわけではありません。

たとえば、ある制作会社は「プロ仕様のカメラがあるので、写真もお任せください」とホームページでアピールしています。

写真撮影に知識やスキルが必要とは思っていないのです。「包丁とまな板があるので料理もお出しできます」「カナヅチとノコギリを買いました。大工仕事もやります」というのと変わりません。

これら原稿や写真については、オウンドメディア担当者らが自分で募集を出し、ライターやカメラマンに業務委託をするか、原稿代行業者に依頼する必要があります。

制作会社は建物業界でいえば、建物本体を作るだけの業者

以上のことを踏まえて、建築関係にたとえていえば、ホームページ制作会社は建築業者・内装業者以上のものではありません。せいぜいが、外観と内装のデザインを決め、設計図を作製し、実際の工事を請け負うだけです。

同じようにほかの業者をたとえると、以下のようになります。

【SEOコンサルティング会社=不動産コンサルタント】

  • 店舗用建物(ホームページ)の立地条件やアクセス性、周辺環境(検索エンジンでの評価)などを分析し、最適化するアドバイスを行う

【マーケティング会社 = 営業コンサルタント】

  • 店舗用建物(ホームページ)の用途や目的、ターゲット層(ユーザー)を明確にし、効果的な運用プランを立案する

【ライター/カメラマン/原稿代行業者=商品メーカー/商品納入業者】

  • 店舗(ホームページ)に必要な商品(コンテンツ)を作製・提供する

これらも思い切って、例外を無視していってしまうと、ホームページ制作業者は建物本体を作るだけです。

「建物本体の手配だけして、あとは手つかず」では、そこでの商売(オウンドメディア)が失敗するのはむしろ当たり前でしょう。

全業者をそろえるのはオウンドメディア担当者の役目

ホームページ制作会社を起業する人の大半は、Webデザイナーやコーダーの出身です。サイト制作そのものは得意ですが、「戦略策定やマーケティング分析、SEO対策、長期的な運用支援といった部分までは知識やスキルを持っていない」のを前提としなければいけません。

そのため、企業がオウンドメディアを本格的に運営していく場合、制作会社だけを頼り切っていては、ホームページが機能不全に陥ってしまいます。制作会社のカバーできる範囲を把握し、不足する専門性はほかの専門業者、あるいは、社内で補う必要があります。その仕切り役となるのは、企業側のオウンドメディア担当者です。

ホームページ制作会社、SEOコンサルディング会社、原稿代行業者などは例外なくいずれも玉石混交です。企業側のオウンドメディア担当者は、ホームページについての知識をつける意欲がなかったり、企業人としても未熟だったりすると務まりません。安直な人選は確実に失敗に終わります。

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