「文章や写真はお客様で用意」といわれたら【後編】〜滋賀県にライターはいる?
前編では、「ライターにも種類があって、ホームページ用の文章を書ける人は限られている」「その本物のライターを確保するのは、都会の大企業でも苦労している」といった話を紹介しました。
後編では、「それほど希少な本物のライターは滋賀県で見つかるのか」について考えます。先に結論をいえば、「この人口規模では、通常は無理」です。実際、読み応えのあるホームページを展開している県内の企業はほとんどないのではないでしょうか。
滋賀県でホームページの文章を任せるライターは見つかる?
簡単にあきらめるわけにいかない中小企業経営者・店舗経営者もおられるでしょう。以下、「それでも、本物のライターを見つけるのはどうすればよいのか」について考えてみます。
「自分で書く」は無知すぎる
「それほどライターを見つけるのが難しいのならば、自分やスタッフが書く」と思った人もいるかもしれません。
そういった中には、「文章を書くのは好きだ」「学校での国語の成績は悪くなかった」もおられるでしょう。また、「文章なんてだれでも書けるだろう」まで実際にいます。
細かい話は避けます。いわゆる放送禁止用語なので、積極的には使いたくない言葉ですが、これに代わるものもないのでお許しください。「盲蛇におじず」です。
クラウドソーシングは手間の削減にはならない
一見、簡単・確実にライターが見つかる方法があります。クラウドソーシングを使うのです。
「クラウドソーシング」とは、インターネット上の仕事マッチングサービスです。ライターがほしいならば、仕事内容や報酬を明示し、応募者を自分の手で選考します。クラウドワークスやランサーズなどがよく知られています。
問題はいくつかあります……
- 文章の素人でしかない依頼主が最適な人を選べるのか?
- 採用したライターのマネジメントも自分側でやる。つまり、ライターに「こういった原稿をいつまでにほしい」と連絡をし、原稿が遅れそうだったら催促をする。受け取った原稿のチェックをする……ただでも忙しく、文章の素人の自分自身や社内の担当者ができるのか?
……あたりが、その問題の代表でしょう。
原稿代行業者も安心ではない
「ライターのマネジメントをやり、原稿チェックもする。お願いしておけば、完成した原稿が手元に届く」という、一見ありがたい存在がいます。原稿代行業者です。
専門業者だから、原稿の質は高い?
ただ、「完成した原稿」の質は業者によってばらつきがあります。というよりも、「とてもじゃないが、プロの手によるものではないレベル」が珍しくありません。
というのは……
- 原稿代行業者は「ビジネスチャンス」とみて業界外から参入したところや、経営規模の小さいところが多い。こういったところには、プロといえるほど文章がわかる人はいない
- 原稿代行業者だからといって、優秀なライターが集められるとは限らない。一番の理由はコスト。つまり、優秀なライターを使うと、支払う報酬も跳ね上がる。ライバル業者との価格競争に勝てない
……といった事情を抱えています。
下手をすると二重のピンハネに遭う
クラウドソーシングを使って、ライターを集める原稿代行業者も珍しくありません。
となると、「ライターと原稿代行業者の間に中間マージンが発生する」「原稿代行業者とクライアント(原稿の欲しいお客)との間に中間マージンが発生する」といった事態になります。それでいて、「集めたライターはクラウドソーシングの応募者」「原稿をチェックできるだけのプロはいない」です。
少し厳し言い方をすれば、「自分でクラウドソーシングを使えば中間業者の”ピンはね”は1回だった。原稿代行業者を使ったために”ピンはね”が二重になる。それでいて、手元に来る原稿は素人レベル」といったところです。
また、原稿代行業者がいるのは首都圏や大阪近辺など、ほぼ都市部限定です。滋賀県のクライアントにすれば「1回か2回、Zoomなどで面談する。あとは、メールなどでのやり取り」で済ませるしかありません。
連絡を密にしようがないので、うまく行かない場合はいらいらさせられっぱなしになります。いわゆる”隔靴掻痒(かっかそうよう)”です。
もうひとつの大問題、写真はどうする?
実は、後編のここまででも、前編でも、話題にしたのは「ホームページが成り立つだけのレベルの文章をどう確保するか」だけです。問題の半分をわざと触れずに来ました。「写真はどう確保するか」です。
安直に素人写真を使ってはいけない
写真は優秀な情報伝達手段です。一瞬にして多くが伝わります。マイナスになる使い方をしてはいけません。
中小企業こそ、プロの写真を使おう
中小企業は踏ん張ってでも「スキルを持った人が撮った写真」を使いましょう。世間の人があなたがたのことをあまり知らないのに、「素人が撮った写真」「スマホで撮ったのがバレバレの写真」などを使うと……
「写真を撮ったのが素人なのだから、文章を書いているのも素人」と思われ、ホームページ全体の価値が下がる
……といったデメリットがあります。大企業・有名企業と違って、ほかの情報は少ないのですから、あなたの会社やお店のイメージが悪い方でいっぺんに固まってしまいます。
素人写真はSEO上もマイナス
「色調が合っていない」「構図が散漫」「水平・垂直が傾いている」などの写真は見る人を不快・不満にさせます。それも、見る人が「こういう意味で嫌だ」といえるほどはっきりしたものでない分、逆に厄介です。
じっと見ておれないので、そこからページやサイトを離れたりもします。「直帰率が高くなる・読了率が下がる・滞在時間が短くなる」ということです。これらは、Googleがサイトの価値を判断する指標です。
「あまり価値のないサイト」となり、検索順位も下がります。「『SEO記事』などと称して、いくら文章でがんばっても、写真が足を引っ張る」ということです。
逆に、見る人がほれぼれとし、「鑑賞」といってもいいぐらい長時間見る写真があれば、滞在時間は一気に伸び、Googleの評価もアップします。
取材ライターには素人写真しか撮れない
これほど大事な写真なのですが、実際に使われている写真で多いのはライターが取材の際に一緒に撮ったものです。
「ついで程度」にされてしまった写真
発注する側にしたら……
- カメラマンを依頼するだけの費用をかけられない
- カメラマンを確保する手間もめんどうだ
- ライターはどうせ現場に行くのだから、ついでで済む話だ
……といったところなのでしょう。
活字媒体に比べたら費用をかけていないWebの世界ですが、写真には特に強くしわ寄せが来たようです。
取材への転向であわてて手にするカメラ

一方、取材ライターの側では「写真が撮れます」は大きなアピールです。それがわかっているので、「取材ライター」よりも「カメライター(カメラライター)」「フォトライター」などと名乗る人も少なくありません。
しかし、この記事の「前編」でみたように、多くはWebライター・SEOライターだったのがAIの普及で追われるようにして流れ着いた取材の世界です。
写真のスキルなど身につけている余裕はありません。また、彼らが学ぶ環境もありません。プロフィルによく書いているように、「カメラを持っているので写真も撮れます」レベルです。
「包丁とまな板があるので、料理もできます」「建物修理の仕事を受けようと思って、ホームセンターでカナヅチとノコギリを買ってきました」と変わりません。
興味を持って始めたのではなく、営業戦略からです。「カメラを趣味にしているアマチュアカメラマンの足元にも及ばない」でもおかしい話ではないでしょう。
ちなみに、「文章も写真もプロである」と自負している私は「カメライター」や「フォトライター」と名乗ったことは一度もありません。「ライター兼カメラマン」と称しています。また、「フォトライター」と名乗っている人の中で、「これはプロだ」と思えるのは、金沢市を拠点に旅行・観光関係の記事を書いている人が唯一です。
Web編集者で写真がわかる人はいない
もし、ホームページに提供する写真の質をチェックするところがあるとしたら、まず第一に原稿代行業者です。また、職種としては編集者です。
しかし、文章の話でも紹介したように、プロといえるほどの編集者がいる原稿代行業者はありません。少なくとも、私がライター兼カメラマンとして関わってきたところはそうです。
それどころか、ライターの募集の際には「写真撮影もお願いします。スマホでの撮影でも可」としている場合が少なくありません。
「スマホでもびしっとハマるときがある」とは思います。しかし、この場合は文脈から「写真はありさえすれば、どんなものでもOK」の意味以外、とりようがないでしょう。
元新聞記者が取材・文章執筆・写真撮影をするペンタ工房

あまりに「あれもだめ、これもだめ」といった話を続けてしまいました。
しかし、前編の冒頭を思い出してください。都会にある大企業でさえ、まるでお経のような意味不明でダラダラした記事を使わざるを得ない状態です。
ライターやカメラマンもろくにいない、原稿代行業者も地元にはいない滋賀県では、一層厳しくなるのは当然でしょう。
もし、「そうはいっても、なんとかならないか」と思われる場合は、ぜひ、ペンタ工房にご相談ください。
私は全国紙で記者・カメラマンを経験しました。文章や写真を学んだ環境は、ほぼ「徒弟制」です。近所付き合いができるぐらいの距離で、ホームページ制作もやりたいとも思っています。小型のホームページ限定ですが、文章も写真も含めてプロの技で作ってみせます。
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