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ホームページ制作の見積書【完結編】〜口コミで業者を選ぶのが危険なわけ

ホームページ制作の見積書【完結編】〜口コミで業者を選ぶのが危険なわけ

後編では、「値段がどうやって決まるのか」「相手がいくら出せそうかで決まる面もある。だから、ボッタクリも珍しくない」とホームページ制作の実態について解説しました。

この完結編では「では、どうやって信頼できる制作業者を見つければよいのか」を考えてみます。結論としては、「口コミに頼るのは危険」「友人・知人を頼る前に、ホームページについて自分で勉強」です。

これらが分かれば、「ホームページの制作を業者におまかせ」がいかにダメなやり方かもわかるでしょう。

口コミでの「おすすめの制作業者」は信用してはいけない

一般の人にすれば適正価格がわかりにくく、ボッタクリもあるのがホームページ制作です。「友人・知人から情報を集めて、バカを見ないようにしたい」と考えても無理はありません。

しかし、そういった”口コミ”は信用しないようにしましょう。 びっくりするほど、当てになりません。

自分の持っているホームページも正しく評価できない人がほとんど

当てにならないのは、すでにホームページを持っている人でもそのホームページの評価方法を知らないのが普通だからです。「”味おんち”の人しかいない場で、『どこのレストランがおいしいか』を尋ねる」ようなものです。

たとえば、後編で紹介した「SEO対策として制作会社に毎月100万円支払っていた。だけど、記事やページの追加制作は行われておらず、成果も出ていなかった」という医療機関経営者に「どこの制作業者がいいか」と尋ねたとしましょう。

かなりの確率で、自分の使っている制作業者をおすすめするのではないでしょうか。「よかったら、紹介しようか」まで付け足してくるかもしれません。

実際、「どうだい」のような中小企業経営者同士の情報交換の場を見ても、「どこがよいですか?」「私が使った○○デザイン社はおすすめです」などの会話がしばしば飛び交っています。

しかし、おすすめの理由は「担当者が親切だった」「デザインがきれい」などホームページの価値には枝葉の内容ばかりです。「狙っていたキーワードで検索上位になった」「自分の会社について、正しい情報が広まった」「業績にプラスになった」は見たことがありません。

まずは、自分なりにホームページを勉強する

白いハチマキを巻いた男性が、汗を流しながら複数の本に囲まれて真剣に勉強しているイラスト。ホームページを理解するために必要な、集中力と努力を表しています。
「ネットで自分より少しわかっていそうな人を見つけ、質問する」。そういった情報収集しかしない人も多い。これで、「24時間働いてくれる支店を持つのと同じ」を期待するのは考えが甘すぎるだろう。「一度自分なりに勉強して、ホームページを理解する」は最低でも必要だ。

「『口コミは当てにならない』というのならば、どうやって情報収集をしたらよいのか」が気になるところでしょう。

自分なりに勉強しましょう。そのための”テキスト”を2つ挙げておきます。

まずは、『儲かる会社はホームページが9割!』(芝田弘美 著、自由国民社。2021年)です。中小企業に特化して、「なぜ、ホームページがあったほうがよいのか」「どんなホームページを持つべきか」が説かれています。

ひとつだけ『儲かる会社は……』の核になる考え方を挙げておくと、「優秀なホームページを持つのは、24時間働いてくれる支店を持つのと同じ」です。

もう一冊は、『オウンドメディアのやさしい教科書。』( 山口 耕平 著・監修、徳井ちひろ 著、‎ エムディエヌコーポレーション 。2018年)です。古い本ですが、いまだに代わりが見つけられません。

「オウンドメディア(自社運営のホームページなど)は、どれだけの準備をしてスタートさせるのか」「 オウンドメディアの評価の仕方」などがわかります。

特に21〜32ページの「CHAPTER 2 失敗するオウンドメディア」に書かれている、「失敗したオウンドメディアは世の中にあふれている」と「失敗するオウンドメディアの事例6つ」だけでも購入の価値があります。

これらを読めば、「ホームページの制作を業者へのおまかせで済ませたい」「格安料金で作りたい」がどんなに甘く、ばかげた考えかがわかるでしょう。たいていは「ホームページとしての役割は果たしておらず、ネット上に文章と写真が並ぶだけ」で終わります。

もし、口コミを頼るとしても、自分なりの勉強が済んだ後です。でないと、「だれがいい加減なことを言っていて、だれが参考になること言っているかもわからない」状態のまま、他人の声に振り回されるだけです。

見た目ではなく、情報の質を重視 ペンタ工房のホームページ

私(ペンタ工房)は、ここまで書いてきたホームページ制作業者とは由来もやっている方式もまったく異なります。

コンテンツ制作から始まったペンタ工房

これまで前編・中編・後編、そしてこの完結編で見てきたように、制作業者のほとんど全員が、キャリアをWebデザイナーかコーダーで始めています。コンテンツ(文章・写真)には素人のままです。

作るホームページもどうしても見た目重視になりがちです。

一方、私(ペンタ工房)は元は全国紙の記者・写真部員(報道カメラマン)です。Webだけでも、約20年、ライター兼カメラマンとして日経225採用銘柄など大手企業のコンテンツを作ってきました。

Web制作全般に守備範囲を広げたのも、「ホームページ制作業者はいい加減なところが多い。これではせっかく精魂込めた私の文章や写真も無駄になる。自分で企画・Webデザインからやるしかない」と考えたからです。

当然、見た目(Webデザイン)よりも内容(文章・写真)重視です。また、「この方針は間違っていない」とも思っています。ホームページは情報を伝えてこそ、意味がありますから。

一人で全工程を担当するからこその品質管理と無駄の排除

「企画・デザインからコンテンツ、CMS構築 (WordPress導入・カスタマイズ)まで一人で完結させる」も、一般的な制作業者との大きな違いです。普通は外部のフリーランスまで使って、何人もで役割分担します。

私のやり方にもデメリットはあります。「大きなサイトを作るには時間がかかりすぎる」「一人であれもこれもやるので、弱いジャンルが出る可能性がある」

ただ、これまでお話してきたように、何人もで役割分担してもほぼ確実に弱いジャンルが出ます。その弱いジャンルとはコンテンツ(文章・写真)です。一方、私の方はコンテンツのスペシャリストなので、「弱いジャンル」を作らない点では、互角以上の勝負ができているものと考えています。

また、「担当者間の連絡・調整は不要」「下請けを使わないので、中間マージンは発生しない」は大きなメリットです。特に中小企業向けの小規模なホームページを作るときには、「納期が早い」「コストがかからないので、料金も安い」「融通がきく」が際立ちます。

もし、ホームページ制作を検討されるのであれば、ペンタ工房も選択肢のひとつに加えていただければ幸いです。

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