この写真について | ホームページ制作・ペンタ工房(滋賀県大津市)
連写せずにタイミングをとらえる
志賀駅〜比良駅間を行き交う電車を絶妙のタイミングでとらえています。そう自画自賛してもだれも否定しないでしょう。「連写したうちの一枚」と考えているかもしれません。
違います。シャッターを一回切っただけで合わせています。
私ら、フィルムカメラで育ち、スポーツ撮影も仕事に含まれていたカメラマンはシャッターが切れるまでのタイムラグが体に染み付いています。
・頭で「今だ!」と判断する
・右手の人差し指が動き出す
・カメラが反応するまでシャッターボタンを押し込む
・カメラが反応して、実際にシャッターが切れる
これに、慣れた人でも1/4秒(0.25 秒)程度かかるそうです。
野球で、ピッチャーが時速150キロの速球を投げたとします。多少の誤差を無視すると、キャッチャーミットに収まるまでに0.44秒かかる計算になります。ピッチャー・キャッチャー間のまだピッチャー寄りにあるときに「今だ!」と判断しないと、バッターが打った瞬間は撮れません。
モータードライブはプロ用の機材でも秒6コマ程度です。しかも、いわゆる”カタログスペック”ですから、実際にはもう少し遅かったでしょう。
モータードライブに頼ってしまうと、「バッターを振り始めたコマの次は、すでにほぼ振り切っている」といったことが起こります。ですから、モータードライブを使うにしても1コマ目で欲しい瞬間を狙いに行きます。
ストロボで雪を光らせる
もうひとつ、連写しなかった理由があります。撮影に使った富士フイルムのカメラの仕様で、ストロボを使うと連写できないのです。ニコンだとこのようなことはなかったので、富士フイルムなりの考え方なのでしょう。
そして、このときはストロボを使いました。
雪の粒はとってもはかない存在で、しかも流れていきます。肉眼では降雪がわかっても、そのままでは写りません。
ストロボで光らせ、一瞬を止める必要があります。しかも、クリップオン(カメラの上部に付ける)では、レンズの真ん前の雪の粒まで光ってしまい、そこから先が見えません。専用のコードを使い、1メートルほど離しています。
この緑の車体の117系電車の湖西線での運用は、この撮影から約1年後の2023年3月に終了しました。
特急サンダーバードは白い車体で、今は普通電車・快速急行も白やクリーム色の車体です。これほどには雪が映えないでしょう。
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