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トップページの「滋賀県の四季」はこうやって撮りました【おまけ】

トップページの「滋賀県の四季」はこうやって撮りました【おまけ】

前編・後編の計8枚の写真についての工夫を読んで「 写真1枚ごとにこれだけ話をてんこ盛りにするか」と思った人もいるかもしれません。

これだけ工夫のしようがあるので、うまく撮れる・撮れないも差が付きます。

「どうやってカメラや撮り方の知識やスキルを身につけるか」が問題になってきそうです。

しかし、今の時代はあまりいい環境とはいえません。

📸 滋賀県の四季・撮影解説シリーズ

ネット上の撮影ノウハウは間違いが多い

ちょっとググると、「写真の撮り方」の話は無数に出てきます。しかし、安易に頼ってはいけません。

自分では撮れなくても書いてしまう「写真の撮り方」

ネット上でノウハウを披露している人の、「作例」としてあげられている写真のレベルから判断すると、カメラの本物の使い手は少ないようです。解説されている「撮り方」も「書いた本人は本当にそのように撮れるのか」と思う場合も少なくありません。

ネット上の「写真の撮り方」の多くはこたつ原稿

なぜ、こうなるかといえば、多くがこたつ原稿で書かれているからです。「こたつ原稿」とは、「室内にいて、こたつに当たりながらでも書ける原稿。情報源はほぼネットだけ」です。自分では撮れなくても、カメラはまともに使えなくても、他人の知識の受け売りで、いかにもわかっているフリができるのです。

話が間違っていないのならばそれもOKでしょう。しかし、書いた本人は受け売りする“ネタ”が間違っているかどうかを検証する能力はありません。

こたつ原稿が広めてしまった「テーブルフォトは半逆光で」は間違い

半逆光と順光で撮影したショートケーキの比較写真。左の半逆光は前面が暗く魅力が半減、右の順光は前面に光が当たり美味しそうに見える。テーブルフォト(料理写真)でも高さのある被写体では順光が適している例。
左は半逆光(斜め後ろからの光)、右が順光(手前側からの光)で撮ったショートケーキ。どちらがいいかは一目瞭然だろう。こたつ原稿による「写真の撮り方」は話を単純化してしまうだけではなく、しばしば間違っている。

こうやって広まってしまったノウハウに「テーブルフォト(料理写真)は半逆光で撮れ」があります。確かにピザや幕の内弁当など平べったいものはこれでもいいかもしれません。しかし、ショートケーキのように高さがあって、しかも前面が絶壁になっている被写体だと、その絶壁が黒くつぶれます。

「テーブルフォトもそんな単純なものではない。被写体の特徴に合わせて工夫する」が正解です。

人気のある、「ちょっとわかってそうな人」

「ちょっとわかっているふりをしている人」には多くの人がアドバイスを求めます。

カメラ・レンズの壊れているのも気が付かないレクチャーの先生役

こたつ原稿でノウハウを広めている人に、あるライターグループが写真レクチャーの先生役を依頼しているケースまで見ました。この人は電子書籍で『写真の撮り方』まで出しているので、自身も自分のスキルに疑いを持っていないのかもしれません。

しかし、この人のSNSへの投稿を見ると、ひとことで済ますしかありません。「へた」です。

中でも「これはないなぁ」と思ったのは「片ぼけ写真」です。「一枚の写真で、同じ距離のあるものが左右、あるいは、上下でピントの合い方が違う」状態を意味します。一番多い原因は「レンズの軸がずれている」です。

おそらくはカメラ&レンズをどこかにガンとぶつけるか、地面にでも落としたのでしょう。早い話が、「レンズが壊れていて、ピントがろくに合わないカメラを気が付かないまま使っている」です。

本物のカメラマンには声をかけにくい

「ちょっとわかっていそうな人」にアドバイスを求めたくなる気分もわからないではありません。身近に感じるので、質問もしやすいのでしょう。

また、こういった人たちの決め台詞があります。「実は写真撮影は簡単です。○つだけわかっていれば、だれでも上手な写真が撮れます」……「“客層”がよくわかっている」といったところです。どこに情報を求めていいかさえわかっていない人たちが吸い寄せられていきます。

「ガチのカメラマン(プロカメラマン)」は逆の存在です。「ご質問があったら、どうぞ」といわれても……

  • 自分のようなまったくわかっていない素人が、アドバイスを求めるのは恐れ多い
  • 初歩の初歩でさえない質問をしては失礼だろう
  • 話の内容が本格的すぎて、自分には理解できないかも

……などが頭に浮かんできそうです。

紙のノウハウ本は激減した

本屋さんで「写真の撮り方」という本を手に持ち、笑顔でカメラを首から下げた若い男性のイラスト。かつて写真技術を学ぶために専門書が主流だった時代を象徴しており、紙のノウハウ本が減少した現代との対比を表現している。写真撮影の学習方法の変化を示す画像。
かつて、写真撮影がうまくなりたい人がまず最初にとった行動は「本屋さんに行って、『写真の撮り方』の本を選ぶ」だった。しかし、今はこの種の本が出ることはほとんどない。

ネットが普及する前、初心者が頼るのはノウハウ本でした。つまり、本屋さんに行って、「趣味」のコーナーあたりにある『写真の撮り方』を物色するのです。

しかし、この方法は難しくなりました。「もう『写真の撮り方』の本は出ないかもしれない。すでに最近出版されたものなどほぼ皆無」が理由です。

  • フィルムカメラからの乗り換えで、レンズ交換式カメラ(一眼レフ・ミラーレス)の販売台数が順調に伸びている時期もあった。しかし、メーカーの出荷台数で見ると2012年の約2,000万がピークだった。2020年以降は500〜600万台あたりをウロウロしている。
  • ノウハウ本の主力の購読層はレンズ交換式カメラの所有者だが、当然、販売台数と並行して激減している。
  • 出版業界自体が急激に衰退している

つまり、紙の本の『写真の撮り方』は買う人も少なくなったし、出す方も余力がなくなっています。今後、この状況が改善するとも思えません。

ここまで書いて、今、「おすすめしている本がどうなったか。現在でも手に入るか」とチェックしてみました。10年以上も前に出た本です。古本でならば手に入るようですが……出版社は倒産していました。

まともなノウハウ本をまともなカメラマンから薦めてもらう

「八方塞がり」というしかありません。

それでも、写真のまともなノウハウを身につけたいのならば……

  • ネット情報に頼るときは、「こたつ原稿」や「こたつ原稿しか書けないなんちゃってカメラマン」は避ける。オススメは大手カメラメーカーのオウンドメディア。(※それをいうと、このサイトも対象外になってしまうのだが……)
  • 古くても仕方ないので、紙のノウハウ本を探す

……あたりが消去法での解決策でしょうか。

もし、まともなカメラマンとやり取りができるのならば、そのカメラマンにオススメのノウハウ本を教えてもらうのもよいかもしれません。

理由はふたつです……

  • 紙の本の中には、情報は古くてもノウハウの内容はしっかりしているものがある
  • 教えてもらうとしても、ノウハウそのものではない。オススメの本の話だけなので、相手をわずらわせる度合いは格段に少ない

……です。

ベテラン&まともなカメラマンのつもりの私にも、もちろん「オススメのノウハウ本」はいくつかあります。よろしければ連絡をください。

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