周りの人に、「写真を始めましょう。カメラを買って練習しましょう」というと、かなりの確率で、「興味はあるんですけど、周りに撮るものがありません。買っても使わずじまいになりそうです」との言葉が返ってきます。
こういった人がイメージしている「撮るもの」は、おそらくは「お祭りなどのイベント」「名所旧跡」「海や山の絶景」でしょう。
確かにこれらはカメラの出番です。しかし、考えても見ましょう。お祭りを見に行くことは年に何回ありますか? 大半の人は、旅行でもしなければ、名所旧跡や絶景も見られません。
“タンスの肥やし”を心配するもの無理はありません。
まずは、「お散歩写真」から始めましょう。「撮るものがない」のは、「カメラを通してみた光景」をイメージする能力が自分の方にないのが原因かもしれません。
いつもは気に留めていない風景や物でも、実はちょっとアングルを変えるだけで、写真として成り立つものが意外とたくさんあります。
5月10日、和邇漁港(滋賀県大津市)
漁場は当然、琵琶湖の中だけだ。漁船はいづれも小さく、「ボート」と呼んでもいいぐらいだ。
船底は平たく長い船もある。主に網などを漁場に運んでいくためのものらしい。
船の間をミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)が泳いでいた。
5月11日、JR湖西線・比良駅周辺
水田にカントリーエレベーター(穀物の貯蔵施設)と、まるっきり田舎の風景。後ろの山は打見山あたり。
青空とシュロだけ見れば、南国っぽい。実際には琵琶湖。湖面にうっすら、「エリ漁」の杭も見えている。
JR比良駅近くの湖西線高架下、フェンスの中にはヤギが放たれている。近くの農家とJRの間で、契約しているのだろう。“雑草処理班”になっている。
毎年、子ヤギが生まれている。今年は2匹。早めに気がついたので、まだ小さい。
5月12日、JR湖西線・蓬莱駅周辺
カキツバタの花を狙っていたら、ハチがやってきた。ちょうどいいアクセントになった。
葉物野菜が何種類が、整然と並んでいた。広角レンズ(フルサイズ35ミリ相当)を使って、手前にうわっている分を強調してみた。
琵琶湖岸に置かれたテーブルとベンチ。石臼の再利用はたまに見かけるが、テーブルは珍しいのではないだろうか。
野菜の無人販売所。端境期のようで、タマネギしか置いていなかった。
5月14日、JR湖西線・蓬莱駅&志賀駅周辺
田植えが終わったばかりの田んぼのワキを走るサンダーバード。
かつての西近江路に面して安置された六地蔵。坂本龍馬は、京都で暗殺される10日ほど前にこの西近江路を通って福井から京都に戻ったのがわかっている。
知人に「公園の遊具の撮り方」の参考にしてもらうために撮った。広角を使い、視線を下げるために腹ばいになっている。
高さは20センチほどだろうか。ほとんど丸い石を2個積み上げただけだが、目鼻があるので石仏とわかる。
自動車整備工場の一角に置かれた二階建てバス。20年やそこらは見ているような気がする。流石に色あせてきた。
旧道と県道の合流地点。この県道部分もおそらくはかつての西近江路ではないだろうか。
5月16日、JR湖西線・志賀駅&蓬莱駅周辺
5月18日、JR湖西線・比良駅&志賀駅周辺
5月20日、JR湖西線・志賀駅&蓬莱駅周辺
5月22日、JR湖西線・志賀駅周辺
5月23日、JR湖西線・比良駅周辺
5月30日、JR湖西線・比良駅&北小松駅周辺
6月1日、JR湖西線・比良駅周辺
ご質問・ご感想をお待ちしています!